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相手が「いろいろ調べたけれどこのタイプはやっぱり・ないですね」と言ってくれれば、他の人がなぜそのタイプを考えなかったのか、理由を探します。
誰かに独創性を身につけさせたい場合も、こちらから質問することで、相手が自分の独創性に気がついていきます。
小さな独創性を大きな独創性に成長させます。
自分で成長させられないときは、誰かに相手をしてもらいます。
例えば、「いろんな条件を考えた方がいいな。
コップはこんなものだぞ。
夜も飲むぞ。
夜、枕元にコップを置く場合も考えて、暗くても見えるコップにした方がいいじゃないか。
蛍光塗料を塗って、ぴかぴか、光らせた方が・・・」などと言われると、新しいアイデアを誘導することができるのです。
3人と複数人で考えた方が、アイデアが出やすい。
1人で考えるより、2人、とインストーミングして、大きな独創性に育てましょう。
だんだん大きな独創性に成長してきたら、必ず成果にまとめることを忘れてはいけません。
何も研究成果の発表だけに限ったことではありません。
その成果をもとに論文を書きたい人もいるでしょうし、まとまったものにいろいろな人の意見を生かして、もっとすばらしいものにしたいと思う人もいるはずです。
日本人には独創性がないと言われることがあります。
私はそうは思っていません。
人間には、何か知的触発を受けてみたいという意思が本能的にあると思っています。
私は知欲。
と呼んでいます。
人間には食欲、性欲、睡眠欲の他にも知欲があります。
とくに日本人は遺伝的に知欲が強いのです。
日本人はもともと農耕民族です。
農耕民族はある決められた場所で、決められた方法で、決められた作物をつくっていました。
ちょっとアイデアを出して踏ん張った人が収穫を上げ、豊かになり、そのお金で他の土地を買い取って、どんどん勢力を伸ばしていく。
この流れで、考える癖がついているのではないでしょうか。
遺伝子に知欲が強くなるようインプッ卜されているのかもしれません。
名古屋の高校生が遺伝子治療について私にインタビューしに来たことがあります。
修学旅行で勉強するのが趣旨だったようで、半年も前からスケジュールを取り、遺伝子治療と今後の医療について話を聞きに来たのです。
知的触発を受けたいという彼らの知欲に感心させられた覚えがあります。
今、日本はいろいろと問題を抱えていますが、知欲がある限り、そうやすやすと三流国に成り下がることはないのではないでしょうか。
知欲を伸ばすことが日本に大切なのだと考えています。
知欲があれば、独創性は発揮されやすいはずです。
生み出すための勇気があれば、独創性は誰にでも発揮できる独創性は冒険です。
今までにないものを頭の中からひねり出すそうとするのですから、大変な勇気が必要とされます。
一方、自分の人生も自分でしか切り開けないものです。
まさに冒険であり、勇気が必要です。
独創性は自分の内部からひねり出すものです。
人生は自分でしか切り開けないものです。
その意味で、独創性を発揮することと、人生を切り開くことは、同じ作業なのです。
最近の若者を指して、「平和ボケしている」「感動がない」などと言う人もいますが、私はそうは思えません。
極端な話、今の若い人も日本が戦争に巻き込まれてしまえば、社会的な責務や自分の愛する人たちを守るために戦場に赴くと思います。
「これでいいのかな」と心配していたちゃらんぽらんな学生も、社会人になったとたんに急変します。
何度見ても驚かされるのですが、今まで自分が月謝を払う立場だったのが、月給をもらう立場になると驚くほど真剣に取り組むようになります。
独創性を発揮し、生きていくためには勇気が必要です。
勇気を出して生きることをあまり深刻に考える必要はないのではないでしょうか。
必要なときは、誰でも十分な勇気が出るものです。
私自身、昭和17年生まれで、物心がついたころには戦争は終わっていました。
しっかりと戦争を知っているわけではありませんし、明治の人のように気骨があるとも思いません。
それでも、ここまで来ることができました。
独創性を発揮することに困れば、良い研究ができるとは思えません。
やはり、豊かな方がより良い環境を手にすることができ、より良い研究ができる。
ハングリー精神は必ずしも必要ないと思います。
食べ物自分にある知欲を理解し、しっかりと育てていくことができれば、人生は必ず切り開いていけるはずです。
いざ社会に出ると、コミュニケーション能力の重要性を身に染みて感じるときがあります。
とくに、ビジネススピードが早くなっている現在では、短い時間で必要なことを伝えなければならないため、コミュニケーシヨン能力の向上を願う機会が増えているはずです。
「自分の考えをすっきりまとめ、相手にわかりやすく伝えられれば」と考えたことは、数え切れないほどでしょう。
多くの人が感じているように、わかりやすく伝えるためには、まず自分の考えをまとめなければなりません。
そこで有効になるのがグ図解です。
コミュニケーション手段として大変注目を集めている図解ですが、図解研究の第一人者であるH先生は、図解の効用に「思考力の向上」「構想力の向上」があると言われています。
図解は、全体を把握し、ものごとの関係性を明らかにしなければつくれないからです。
図解していく作業のなかで、おのずと自分の考えがまとまっていくので、わかりやすく伝えることができるわけです。
図解がコミュニケーション能力そのものの向上につながる理由です。
先生は、「図解は技術だからこそ訓練で一定の水準に達する」とおっしゃいます。
訓練次第で思考力が向上する。
先生のお話は、多くの人に励ましのメッセージとして届くはずです。
20数年間のビジネスマン経験から言えるのは、仕事をスムーズに進めるもっとも重要な能力の一つが「コミュニケーション能力」だということです。
2000年の経済白書に、「職業生活において重要な能力と、大学で身につけた能力」の調査結果がありました。
これによると、30代はじめの社会人が「現在働くうえでとても重要な能力」として、「コミュニケーション能力」「判断力」「問題解決・分析能力」「プレゼンテーション力」「企画力」をあげています。
なかでも「コミュニケーション能力」を『今後とても重要」と考えているようです。
では、どうすればコミュニケーション能力を身につけることができるのでしょうか。
コミュニケーション能力は、次の3つの能力から成り立っています。
1つ目は「理解する能力」です。
上司や顧客の話を理解する。
本を読んで理解する。
資料を読んで理解する。
2つ目は「企画する能力」で、新しいことを考え出す力です。
寝転がりながらいろいろ考えていると妄想が浮かびますが、浮かんだままにしておいたのではすぐに忘れるので意味がありません。
思いついたことを頭のなかだけでグルグル回すのではなくて、書きながら考えることです。
考える行為は自分の頭との対話です。
企画力のある人はボンボンとアイデアをほとんどがもともと自分の頭のなかに蓄積されたものを出し出しているだけにすぎません。
過去に読んだ膨大な書物、琴線にふれたことば、人との交流のなかから触発されたこと、あるいは幅広い経験・・・。
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